2022-09-13
高気圧酸素治療で、治療期間が通常の半分に短縮。第40回全日本トライアスロン皆生大会を完走
鳥取県米子市在住 U様
以前よりトライアスロンに挑戦していて、今年は7月17日(日)、3年ぶりに開催される｢第40回全日本トライアスロン皆生大会｣(以下、｢大会｣という。)の出場に向け、日々スイム(水泳)・バイク(自転車)・ラン(マラソン)の鍛練を積んでいました。
6月28日(火)、趣味で参加している軟式野球の練習中に右足のハムストリングス(太ももの裏側にある、おしりの付け根から膝の裏につながる長い筋肉)を負傷しました。
翌29日には痛みがピークに達し、時折ハムストリングスが切り傷のように痛みました。
大会まで約3週間。なんとか出場したい思いから、必死で医療機関を探しました。
そこで受診したのが、2022年4月鳥取大学医学部附属病院に開設された｢スポーツ医科学センター｣。
全国でも稀な、複数の診療科と部門で構成された｢アスリートサポートチーム｣との噂を聞き、藁にもすがる思いで受診することに。
医師に相談し、治療期間の短縮と、早期の競技復帰に効果の期待できる｢高気圧酸素治療｣を行うことになりました。
高気圧酸素治療は、ケガ後早期に3回治療を行うことで効果が高まるとのことでしたので、ケガ後1週間以内に3回治療を受けました。
右足ハムストリングスを負傷してから1週間。3回治療を受けたところで、日常歩行と階段昇降での痛み・うずきはほとんど感じなくなり、右足の可動範囲も広がりました。
しかし、MRI検査の結果、医師から告げられたのは｢中度の肉離れ・全治6週間｣という診断結果。
それでもなお、私はトライアスロン出場を諦めず、高気圧酸素治療とトレーニングを継続しました。
ケガから約3週間後の7月17日(日)、ついに大会当日を迎えました。
出場までに計5回の高気圧酸素治療を受け、日常生活ではケガの痛みを感じないレベルにまで回復していましたので、自己責任において出場を決意。
大会当日、しっかり練習を積んできたスイム(水泳)が高波により、ラン(マラソン)に変更となりました。患部に負荷のかかるランを避けたトレーニングを重ねていたため、どこまで脚が持つか、不安を抱えてのスタートとなりました。
今大会の内容は、次のとおりです。
コロナ禍の影響で例年よりバイクとランの距離が短縮されましたが、負傷中の私にとっては、例年以上に過酷な大会となりました。
案の定トレーニング不足により脚に力が入りませんでしたが、とくに患部(右足ハムストリングス)が痛むことはありませんでした。
極力ハムストリングスに負荷をかけないよう、前乗りで大腿四頭筋を使ってペダルを回しました。徐々に疲労が蓄積するも、ハムストリングスの痛みはほとんど感じられませんでした。
痛み止めを飲んで挑んだ32kmラン。
ここへきて徐々に脚に力が入るようになり、大腿四頭筋の筋肉痛が出始めるものの、ハムストリングスの痛みが悪化することはありませんでした。
ランの後半から、ゴールをイメージして走ることに集中し、総時間11時間43分をかけて目標どおり完走することができました。
今大会はスプリントの走りではなく、患部(右足ハムストリングス)への負荷を抑えた走りに専念したこともあり、ゴール後もハムストリングスの痛みは出ませんでした。
こうして無事大会出場～完走を果たしたわけですが、スポーツ医科学センターの｢高気圧酸素治療｣がなければ、十分なトレーニングを再開することもままならない上、全治6週間と言われたものが、3週間でトライアスロン完走の状態にまで回復するというのは、非常に奇跡的な出来事だと、私自身感じています。
今回の体験を活かし、このような素晴らしい治療法があることを、アスリートをはじめとする多くの方々に知っていただく活動に、今後積極的に参加していきたいと考えています。
最後に、ここまでサポートしてくださった医療機関をはじめとする皆様へ、深く感謝申し上げます。
※あくまでも個人の感想です。効果・効能には個人差があります。
