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2016-04-25

第32回全日本トライアスロン宮古島大会レポート

第32回全日本トライアスロン宮古島大会レポート

二分陽子

あこがれの宮古島大会に県協会の推薦を頂き挑戦してきました。昨年末に出場のお話を頂き、こんなチャンスは無い!と即答させてもらいました。宮古島のレースを楽しむ為に、私なりに20週の練習日程を作り冬場の練習も乗り切ることができました。

初戦がロングという未知の世界でしたが、出場された先輩方から色々とアドバイスをもらい楽しみで仕方ありませんでした。

レース3日前に岡山空港から那覇を経由して宮古島へ到着しました。南国の空気にテンションアップ!空港には宮古島大会まであと3日と看板もあって前年の大会結果と写真パネルを見て興奮しっぱなしでした。その日のうちに受付を済ませて、ブースで買い物やフィニッシュゲートの確認をしました。

翌日は海練からスタート。宿泊しているホテルの前の海がレース会場になるため、目の前が海!最高の環境でびっくり。綺麗なビーチと、エメラルドグリーンの透明度の高い海に感動しつつ前半のコースを試泳しました。水温は25度くらいでウエットをきて丁度良い感じでした。この時点でレース当日の天気が悪いとの予報だったのでデュアスロンになる可能性もあると聞きました。どうあれレースに向けて今を楽しもうと思いました。その後は、一緒のホテルに滞在している選手とバイクで1つ目の橋、伊良部大橋から島をぐるりとまわりました。伊良部大橋はロケーション抜群で、最高の眺めでした。夕方から開会式ワイドーパーティへ。始めに、熊本大地震と東日本大震災で被災された方々に黙とうを捧げ、今自分たちができることを精一杯やろう!前へ、最高のフィニッシュを目指し頑張ろう!と気持ちを入れ換えました。パーティは宮古太鼓の披露や地元の歌手の歌声に癒されました。

レース前日の朝も海練からスタート。色々とアドバイスを頂きながら、気持ちよく泳げました。午後からバイク委託を済ませ、ホテルでゆっくりしました。レースが楽しみでワクワクしながら当日を迎えました。

当日は、4時前に起きて朝食へ。朝食は4時から選手のために開けてくださり、朝からモリモリ食べられたので今日は内臓の調子も良いし体調もいいなーと感じました。真っ暗の中、受付へ行くと既に多くの選手がいてバイクの最終チェックと着替え袋だけは間違えないように慎重に確認しました。心配していた天気も、曇から晴れ予報でスイムもできると聞きホッとしました。

7時スタートまでアップをしたり、写真を撮ってもらったりスタート前の余韻を楽しんでいました。スターターはレスリングの吉田沙保里選手。行くぞーと気合をもらいました!前から2列目辺りからスタートしました。最初の折り返しブイまではバトルに巻き込まれたりしましたが、後半は綺麗な海を満喫しながら一人旅でした。潮の流れとコース取りが把握できていなかったのもあり予定より遅かったです。スイム終了時点で80位でした。スイムからバイクに移ると大雨が降ってきました。すぐに止みそうな雨でしたが一気に視界不良になり、伊良部島の右コーナーで大丈夫じゃろーと少し甘く見てしまい落車しました。ツルンと滑って頭もコツンと打ちましたが、ヘルメットと日焼け対策に着ていたバイクウエアに助けられました。バイクをチェックして異常が無かったので再スタート!ひとまず、競技を続行できてよかったと思いながら慎重にいきました。かなりの選手に抜かれましたが、気にせず景色を見たり補給したり満喫していました。バイク中に食べたものは、ジェル3個、ジューシーおにぎり2個分を1ト口にして4個、ミニどら焼き1個、カステラ3切、黒砂糖、梅干。ランに備えてしっかり補給をしました。腰痛の影響で痛みがでるか不安だったので、バイクまではマイペースでいきラン勝負と決めていました。宮古島を1周半するコースは向かい風・追い風の時も島の移り変わる景色を楽しめました。バイク終了時点で221位でした。課題のバイクになりました。

トランジッションでトイレがどこにあるか分からずロスしましたが、ここからが本当の勝負!だと走り始めました。沿道からのたくさんの応援が嬉しくてスタートからランニングハイ状態でした。応援に手を挙げて答えたり、子供たちとハイタッチしたり自分でもびっくりするくらい楽しんでいました。ワイドー!(がんばれー)や、ナイスラン!の応援のお陰で足取りも軽くあっという間に折り返しが見えてきました。折り返し時点で女子10位だと確認できたので、後半は自分との戦い!前だけを見て走りました。ラスト10キロで女子9位に上がりこの勢いでフィニッシュまで行きたいー!太陽も出てきたのでエイドのたびに水分補給と水をかけました。ラスト2キロ、1キロと過ぎ競技場が見えた時は安堵感いっぱいでした。トラックに入り、ラストの花道は宮古太鼓の子供たちと一緒にフィニッシュ!達成感と喜びで最幸の瞬間でした。

終了結果110位 女子9位、10時間02分54秒

たくさんの応援のお陰で、楽しく最後まで諦めることなくレースができました。フィニッシュを目指す全選手が輝いていました。ボランティア運営の皆さん、ボランティアマッサージの高校生、カメラマンボランティアの高校生、宮古太鼓のみんな、宮古島の皆さんの温かさを感じることができました。また挑戦したい大会になりました。

最後になりましたが、県協会の推薦を頂き挑戦できたことに感謝しています。有難うございました。

この経験を活かしこれからも楽しくトライアスロンに挑戦したいと思います。